うつ病の原因・治療・入院

うつ病の原因

 

 

 

うつ病でやる気が出ないなどの状態が続いているのは、あなたのこころが弱いからでも、甘えているわけでもありません。ストレスなどによって、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の働きが悪くなり、それによってうつ病が起こるといわれています。決して気の持ちようとか性格によるものではありません。


セロトニンとノルアドレナリンは脳の中で、意欲や活力などを伝達する働きをしているため、この働きが悪くなると憂うつ感などを引き起こしてうつ病の症状があらわれるようになります。そのため、治療でこの脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正することで、うつ病を改善できるのです。


うつ病は、単なる気持ちのもちようだとかの問題ではありません。自分にとって大切なものを失ったとき、職場での人間関係や夫婦間・親子間の問題などが悪化したとき、ストレスや慢性的な疲労がたまり身体のバランスを崩したときなどからうつ病が発症します。特に、几帳面でまじめな性格の人は、うつ病になりやすいと言われています。


このように、うつ病は、さまざまな要因が単独あるいは重なり合い、脳内の情報伝達で重要な役割を担う神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが崩れることによって引き起こされると考えられています。